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運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)
  • 運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)

みずから競争に参加する

少しだけ高い目標を設定し、挑戦の結果が短期間にフィードバックされることは、成長と学習において有効な戦略である

少しだけ高い目標を設定し、挑戦の結果が短期間にフィードバックされること

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P30

強くなれる場に飛び込む

強い人との接触を通じてスキルや知識を吸収することは有効な戦略であり、リスクと不確実性を管理しながら成長を図るために有用である

強くなりたかったら、強い人の側に行って、同じ空気を吸い、強い人と同じ勉強をするのです。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P44

点検して試行錯誤する

特定の事例に執着するのではなく、全体のランダムネスや運の影響を考慮すべきであり、特定の結果に過度に意味を見出さないことが重要である。

本来強いはずの手で成績があまり良くなかったりすることがあります。そういう場合、自分はそのハンドだけを抽出して全部見直してみます。すると、どんな負け方をしているかがわかる。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P76

一つの仮説に固執するのではなく、複数の不確実性やブラックスワンの可能性を考慮し、データが常に完全に意味を持つとは限らないことを認識することが重要である。

成績が改善されていれば、仮説は当たっていたということ。もし、何の改善もなかったり、さらに悪くなっていたら、原因は別にあるということになります。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P77

仮説、実践、検証のプロセスは重要だが、過度な自己確信を避け、不確実性や予測不可能性を常に考慮し、結果が全てを物語るわけではないことを認識することが肝要である

勉強あるいは上達の方法は、「仮説―実践―検証」がワンセットです。仮説を立て、それを実践してみて、うまくいったかどうかを検証する。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P78

新たな法則の探求と検証は重要だが、過度な確信は避け、常に不確実性とブラックスワンの存在を考慮し、既存の知識が絶対的ではないことを認識することが不可欠である。

この世の中はどんな法則で出来上がっているかを一つずつ探っていくのです。新しく考え出された法則に、これまでに発見された事象を当てはめてみて「とりあえず、これは正しいんじゃないか」みたいな世界です。
新しい法則によって新たな事象の予言をして、それが実験や観測で認められたら、その法則は信頼を得ていきます。
それで、もし今までの法則に合わないような新しい事象が見つかったら、今までの法則のどこかにマズイ部分があるのかもしれないと考えます。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P79

すべてを受け入れる姿勢は柔軟性を示すが、批判的思考とリスク管理を怠らず、不確実性やブラックスワンの影響を常に考慮することが重要である。

すべての事象(相手)を受け入れ、それに対応していく。いわば、物理学的にポーカーをしています。
批判的にならず、とりあえず何でも素直に受け入れて実践してみるという姿勢のおかげだと思っています。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P80

高い集中力を身につける

習慣化と継続は確かに重要だが、常に不確実性とランダム性を考慮し、単に量を増やすだけでなく、質を確保し、不測の事態に対処する柔軟性を持つことが不可欠である。

時間と場所と取り組むことを決め、毎日繰り返します。一言で言えば習慣化するのです。
よく「質か量か」という議論がありますが、これは「両方必要」と断言していい。
たくさん勉強(練習)をしているのに成績がまったくあがらないという人は、練習の質に問題があることは間違いありません。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P90

効率的な勉強は重要だが、短時間の集中も長時間の努力も両方の価値を見極め、成果に対する過度な自己確信を避けるべきである

受験勉強は、机に5時間毎日座っているのがエライのではなく、集中して1時間か2時間で済ませることが大事。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P92

集中力と効率的な習慣は重要であるが、成功と失敗は多くの場合、予測不可能な要素やランダムな出来事によっても左右されるため、不確実性に対する柔軟性とリスク管理を怠らないことが肝要である

成功、不成功のカギは、集中して物事を短時間で済ませる習慣にあるように思います。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P93

強者を観察して真似る

戦略的に有利なポジションを取ることは重要ですが、常に予測不可能性とブラックスワンの存在を考慮し、過度な自己確信を避けることが肝要である

取りやすいところから取る、弱い相手から勝つというのは勝つ可能性を高めるための基本なのです。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P96

ポーカーにおいて慎重でないプレイヤーはリスクにさらされやすく、計画的な戦略やリスク管理の重要性が高い

ボーカーでは、ブレーが目立つのはたいてい弱い人です。将棋の定跡のようなもので、レベルが上がると、ある程度までは同じプレーになる。クセが出ないと言ってもいいでしょう。
ガシガシ打ちまくっているけれど、負けの時は早めに見切って降りている。勝っている時や相手を降ろせそうな時はガンガン行く。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P102

セオリーの習得は重要だが、真の上達にはリスクと革新を恐れず、既存の枠を超えて考える柔軟性が不可欠である。セオリーに固執するだけでは、不確実性や予測不能な要素に対処できない

堅いプレーヤーは、言い換えればセオリーに忠実なプレーヤーです。初心者にとって、セオリーの習得は上達の第一歩ですが、そこから抜け出せないと中級者止まりです。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P104

相手の行動に基づくリスク評価は重要だが、常に不確実性とブラックスワンの影響を考慮し、過度な自信を避けることが肝要である

そこそこの手を持っている時は、手堅いプレーヤーのペットに対しては「こちらが負けている可能性が高い」と思わなければならないし、ガシガシくるプレーヤーのベットには「こちらが勝っている可能性が高い」という感覚を持たなければいけません。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P105

リスクを取らないと大きなリターンは得られないが、過度な自信や一時的な成功に依存するのではなく、常に不確実性とランダムネスを意識し、リスク管理を怠らないことが肝要である

手堅いプレーヤーに対し、こちらも手堅くプレーしていたら、大きく負けない代わりに、大きく勝つこともなくなります。
10時間ほど彼と自分の2人がテーブルを支配し、数人のプレーヤーがアツくなって場が荒れていました。その中でいい手がたくさん入った自分は、驚くほど勝つことができたのです。

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P106

変化こそ人間の能力だ

確率に基づいた戦略は重要であり、勘に頼ることはリスクが高い。しかし、確率もまた不確実性に影響されるため、常にブラックスワンの可能性を念頭に置き、リスク管理と柔軟性を維持することが肝要である

本当に強い手かブラフなのかを考えますが、弱いプレーヤーはこれを勘に頼ろうとします。しかし、強いプレーヤーは確率で考えます。その対戦相手のブラフの頻度はどれぐらいか、です。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P112

ブラフの成功には相手の予測を超えることが重要ですが、同時にブラフの使用頻度やタイミングも確率と不確実性の観点から慎重に管理し、予測不能な要素を考慮することが肝要である

ブラフで大切な点は対戦相手に見破られないことですから、「そろそろブラフですね」と悟られる可能性があれば得策ではありません。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P114

情報からノイズを排除する

強い手と弱い手の両方でベットをすることで相手に手の強さを悟られにくくなる戦略は効果的だが、常に確率と不確実性を考慮し、過信せずに柔軟かつ慎重にリスクを管理することが重要である

一方、強い手でもペットをするが、弱い手でも(ブラフとして)ベットをするというタイプだと、ベットをしたということだけでは、相手はこちらの手の強さについての情報を得ることができず、情報戦で有利に立つことができるのです。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P119

コストを伴う情報は信頼性が高いが、すべての情報を鵜呑みにせず、不確実性とブラックスワンの影響を考慮し、常に批判的に評価することが肝要である

つまり相手がコストをかけて発信している場合は、情報として扱っていい。コストのかかっていない情報の場合は、基本的にノイズと判断して捨てたほうがいいのです。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P122

自分の手の強さを無視して相手の手の強さだけで判断することは、戦略的にはリスクが高く、不確実性とランダム性の要素を考慮し、バランスの取れたアプローチを採用することが重要である

一言で言うと自分のハンド(手)の強さを度外視し、相手のハンドの強さだけで判断していました。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P123

ベット額を一定にすることで情報を隠す戦略は有効だが、過度な自己確信を避け、常に不確実性とランダム性を考慮し、柔軟に対応することが重要である

情報を出さないという意味で、一番いいのはベット額を一定にする方法です。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P125

勝ってる時こそやり方を変える

逆転の勝ち負けに関しては、結果に過度に執着せず、ランダム性や不確実性の存在を認識し、感情に左右されずに冷静に対応することが重要である

逆転で勝ったことも負けたことも数えきれないくらい経験してますが、かなり慣れたとはいえ逆転負けは何度経験しても悲しくなります。気を取り直してプレーを続けましたが、なかなか手が入らなくなりました。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P133

プレースタイルを評価し、適応することは重要ですが、過度な自信を避け、不確実性とランダムネスを常に考慮し、仮説の有効性を検証する柔軟な姿勢を持つことが肝要である

同じスタイルで淡々と打ってみて、それでも負け続けるようだったら、ツキ以外の部分に問題があるということになります。
打ち方を変えずに対戦相手のレベルだけを下げてみるのです。そうすると、今までより弱いブレーヤーを相手にするので、勝てる可能性が高いでしょう。その状態で、今の自分のプレーを振りかえるのです。すると、この辺に問題があるのかもしれないという仮説が立ちます。これに基づいて自分のプレーを変えてみるのです。
つまり、勝っている時はスタイルを変えてもいいのです。もし、それでおかしくなったとしても、それは変えた部分が良くなかったということですから、元のスタイルに戻ればいいのです。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P135

不完全情報ゲームに「神」はいない

運は本質的に不確実で制御不可能であるが、リスクと不確実性を管理し、ブラックスワンの影響を最小限に抑える戦略を採用することで、運の影響を受けにくくすることは可能である

人間がどんなことをしようとも、運を操ることはできないと考えています。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P154

淡々と「期待値」で動

期待値の高いプレーを淡々と実行することは理にかなっているが、常に不確実性とブラックスワンの影響を考慮し、柔軟に対応することが重要である

勝つための大原則は「もっとも期待値の高いプレー」を淡々とこなしていくことです。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P158

感情にかられれば負ける

期待値の高いプレーを積み重ねることは理にかなっていますが、常に不確実性とブラックスワンの影響を考慮し、柔軟に対応することが肝要です。また、感情のコントロールは、リスク管理と成功の鍵となる要素であり、長期的な視点を持つことが不可欠である

ボーカーは期待値がブラスのブレーを積み上げることで、トータルでの勝ちにつながるのです。
気持ちのコントロールは、ボーカーの実力と同じくらい大切な要素なのです。
ティルトしやすい人は、物事を長期的に見るように習慣づけるのが良いと思います。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P193

WSOP2012

強いプレーヤー同士の戦いでは、セオリー通りのプレーが裏をかかれるリスクが高まるため、柔軟かつ創造的なアプローチが求められる。しかし、単にガシガシくるプレーヤーに対しては、相手のパターンを理解し、予測可能な戦略を構築することが重要である

強いプレーヤー同士の戦いでは、セオリー通りにやっていると、その裏をかかれたりしますが、ひたすらガシガシくるプレーヤーに裏をかかれる心配はない。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P218

ポジションの重要性を理解することは情報収集と戦略的優位性に直結し、特に後のポジションでの行動は、他者の動きを観察し、柔軟かつ有利に対応するための鍵となる

ポーカーは相手の情報を集めて戦うゲームですから、先にアクションするポジションは不利で、みんなの情報が出そろってからアクションできるポジションが有利です。
運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方(Kindle版)P220

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