弱者が強者に勝とうと思うなら、まずは小さくとも、「ここで勝つんだ」と確信できるフィールド(市場)を定め、そのフィールドにおいては、絶対に負けない状況をつくることが必要なのです。
したがって、兵力数が少ない場合は、第一法則型で戦うことがポイント。兵力数が劣る場合は、絶対に第二法則型の戦いを挑んではいけません。兵力を集中し、武器性能を上げ、局地戦で挑むことによって、勝つ可能性が高まるというわけです。 自社がビジネスを展開しているフィールドを競合局面として見た際に、自社の立場が「弱者」であれば、その基本となる戦略は差別化戦略」です。
必ずしも長時間・高頻度がよいということではありませんが、やはりビジネスで最終的にモノを言うのは、信頼関係です。その信頼関係を創っていくには、時間は不可欠です。
やがて問い合わせがジワジワ増え、話題性も伴い一気に火がつきます。
兵力を集中するとは、すなわち「量」を増やすこと。そして、武器性能を上げるということは、「質」を高めることを意味し、それは「差別化」という解釈もできます。
また、「強者」であれば、基本戦略はミート戦略となります。
「ミート」とは、「同質化」「模倣」を意味します。つまり、自社の立場が「強者」であれば、二位以下の「弱者」が取る戦略と同じ戦略(ミート戦略)を取ります。
同じ戦略を取るということは、つまり「マネる」ということですが、それは相手が「差別化」として取ってきた戦略を「差別化でなくす」ことを意味します。すなわち、「同質化」してしまうことで、そのインパクトを薄める、あるいはなくしてしまうのです。
そして「集中」、すなわち「量」を増やしていきます。
「量」を増やすということは、必然的に「質」も高まるのです。「量」をこなしていくと、次第に、ダメなところや課題が明確になります。そして、次回はそれを改善し、また取り組んでいく。その繰り返しにより、どんどんブラッシュアップされ、「質」も高まっていきます。